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2016-01-21

【本】「ツナグ」を読んで思い出してしまった後悔と風景。


ブログテーマ:シンプル・ミニマルライフ
母の死後、友人の手から私の元へやってくる本は「死」をテーマにしているものばかりでした。これも縁なのかなかなかハードな私の友人たち。(笑)

▶︎ 【本】スウィート・ヒアアフターを読んで生と死について考えてみた。

ツナグ 辻村深月

今回、私の元にやってきた辻村深月の「ツナグ

生者と死者をつなぐ使者。


ブログを身バレして以来、ちょこちょこ会っている友人からもらったもの。(多分今一番いろんなことをオープンに話せる友人になっていると思う)

▶︎ 【身バレ】ブログを見つけてくれたリアルな友人に数年ぶりにあってきた話

本の内容も知らず、辻村深月さんの他の本も読んだことがなかったので、最初読み出したときに「あ、やばいかな、最後まで読めるかな」と思いました。

この小説は、「使者(ツナグ)」が一生のうちに一度だけ死んだものに合わせてくれるというお話し。

読むのが正直しんどい部分もありました。否応なしに母の事を思い出してしまう。

自分なら誰に会いたいのか。


読み終えた最後に思ったことは、たぶん、すべての読者がそうだと思うのですが、自分だったら誰に会いたいだろう、ということ。

もちろん、今私は亡くなった母に会いたいです。でもこの物語のなかでは、死者もたった一人しか会う事を許されていない。だったら、もし私が死んだ母に会ってしまったら、父や他の家族にはもう会えないということ。

母は私が会いたいという依頼をしたら、きっと引き受けると思います。そういう人だから。

でもおそらく、母が本当に一番会いたいのは父だろう、そう思いました。

母が亡くなる最後、私が病院で看取りました。ちょうど夜中から朝にかけての時間だったので、家に電話をした後、残念ながら父や他の家族は間に合いませんでした。

実は私は、このことがものすごく心残りになっていて。最後に一緒にいたのが私でよかったのか、としばらく思い続けました。本当は母は父に来てほしかったんだろうな、と。

「最後にみうが一緒にいてあげてよかったね」と母の友人が声をかけてくれました。でも、私はずっと心残りになったまま。

それくらい、母は父を慕っていたし、二人は仲が良かった。書き残していたノートにもそれはよく現れていました。

そして、意識がなくなる前の最後の方、母は父が一旦家に帰るときに「帰らないで」と言っていました。私はそれが聞こえていて、耳が遠い父はそれが聞こえていなかったのかもしれない。

私なりに、父の疲労も限界になっているのがわかっていたので、私がずっと病院に泊まることになったのですが、しばらくはそれが本当によかったのか、後悔しました。

だからもし、ツナグが本当にいて、連絡先を知る事ができたなら、私は父にその連絡先を教えるんじゃないかな。


朝日と死。


母が亡くなって以来、朝日だったり夕日だったり、気持ちよすぎる太陽をみるとものすごく泣きたくなることが多いのですが、多分病室から見た朝日が今でもずっと頭の中に残っているからなんだろうな、と。

▶︎ 【悲しみを癒す方法】ハワイでカナシミがやってきた話

私の母は、悔しいくらいに気持ちのいい朝日の中、静かに本当にすっと消えるように、あちら側へ逝ってしまいました。

お葬式をあげてくれたお坊さんが「春の朝にお亡くなりになるのは、死者にとってもいいこと」のようなことを言っていて、どういう意味だったかは忘れてしまったのですが、確かに、その時の光景は悲しいけれど、嫌なものではないです。  

この本の中でも朝日とともに死者は消えてしまいます。会えるのは満月の夜だけ。

この物語は、大切な人を思い返すきっかけになる本だと思います。映画にもなっているそうなので、もう少し時間がたってから見てみたい。

読むのが少し辛かったけど、いろんなことを思い出せてよかったです。あとから「よく考えたら、デリカシーのないものを渡してしまってゴメン」とその友人に言われましたが、いやいや、そんなことなく。読むべきだったんだと思います。ありがとう。


「母のこと」にまつわる記事。

▶︎ 母を亡くした悲しみと母と一緒に過ごした幸せ。
▶︎ 母の供養のためにと思っていたけれど。
▶︎ 「おおきな木」を読んで。

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